内田けんじ監督「鍵泥棒のメソッド」が面白かった件
昨年大ヒットした映画「カメラを止めるな」については以前書きました。
このヒットによって、関連作品として話題にのぼっていた作品がいくつもありました。
そのうちの一つ、内田けんじ監督「鍵泥棒のメソッド」
これがめちゃくちゃ面白かったのでこれついて書いてみます。
詳細は以下より
カメラを止めるな!がヒットした際、参考にしたのでは?と言われていたのが
※Amazonプライムで無料で観れます。
全編ワンカットで描かれる空港でのドラマ。演劇をそのまま映画に持ち込んだといっても過言ではないワンカット撮影。観ているこちらがドキドキするつくりはさすがでした。
最後まで飽きないドタバタ劇が素晴らしいです。裏側まで妄想してしまうとても楽しい映画でした。三谷作品では一番好きかもしれません。
とはいえ、カメラを止めるな上田監督に対して「三谷幸喜のパクリだ!謝罪しろ!」とのたまう方々はちょっとどうかしていると思いましたw
そして、内田けんじ監督「運命じゃない人」
運命じゃない人予告:
恥ずかしながら内田けんじ監督作はこれが初めてでした。
とにかく構成というか脚本が素晴らしく、小出しに展開する人間模様がどんどん変化する様が気持ちよかったです。
で、パクリかどうか、なんですが、小説で言うところの叙述トリック?ミスリードを巧みに誘うつくりがそうだというだけで、別に謝罪は必要ないと思いましたw
面白かったので内田けんじ監督作を観てみようということで、
「アフタースクール」を。
こちらも練りに練られた脚本、ミスリードにつぐミスリードで観てるこちらが翻弄されます。
で、最後に観たのが「鍵泥棒のメソッド」でした。
【鍵泥棒のメソッドあらすじ】
35歳にして定職もなく、売れない役者稼業にもほとほと嫌気がさした桜井(堺雅人)は自殺にまで失敗してしまう。その後、出掛けた銭湯で見るからに勝ち組男のコンドウ(香川照之)が彼の目の前でひっくり返り、頭を強打したせいで記憶を失ってしまった。桜井は衝動的に彼の荷物をくすねてコンドウに成り済ましたのだが、実はコンドウの職業は殺し屋で……。
この主演三人がめちゃくちゃ魅力的でたまりません。演技力が醸し出す、大好物の「実在感」でした。特に広末涼子の水嶋香苗がたまらなく好きです。いるよねこういう人。
アフタースクールのとき存分に楽しかった、ミスリード→伏線回収が本当に気持ちよかったです。内田けんじ監督自身によるオリジナル脚本だそうです。
3人のインタビュー。演技をどう行ったか、などを読むと作品をより楽しめます。
この手のお話は二度目観て面白いかどうかなんですよね。
伏線回収ありきのストーリーだと、二度目がつまらないって事になりがちですが、二度目もしっかり楽しめます。
ミステリー要素がアフタースクールより少なくなっているのも好みなところです。香川照之の演技の変化も素晴らしい。
本当に面白かった。オススメです!
Netflixでも観れます